全日本気功師会・気功総合療術院・気功師養成学校レポート用紙

気功治療レポート

田岡 ○○

  治療日:11月28日〜11月29日 二日間、治療時間:18:00〜19:00の間(各約30分位)、対象者:女性 51歳 160cm、中肉。

  ◇ 問診:
  @ 肩凝り・五十肩・・・若い頃から肩凝りの症状があり、肩凝りは慢性と思われる。9月中旬頃より左が軽度の50肩となった。患部は両肩の端から中央まで筋肉周辺で特に左首筋、左肩肩井穴周辺、左肩貞穴周辺の痛みがひどい。
  A 冷え性・・・慢性的に手足の冷え。但し、痺れ感はない。腰部は正常、睡眠障害も特にない。
  B 軽度の便秘症・・・便通は2〜3日に一度。これも慢性的。

  ◇ 手感法による全身診断反応の強い部位・・・
  右前頭葉部、左肩関節後部、右腰部(志室周辺)、大腸上辺部

  ◇ 診断:原因となる点について
  @ 姿勢(歩き方)の悪さ・・・腰から背筋は比較的まっすぐだが、腰から脚足までの線がやや「くの字」気味に曲がっており、首筋が前傾し、肩背の辺りがやや丸くなっていることが肩凝りや内臓面の弱さの一部と思われる。
  A 腸(特に大腸)の弱さが便秘気味・冷え性に起因しているのではと思われる。
  B 腎臓も要注意・・・手感法で右側腰部に反応あり、尋ねてみると若い頃より尿に潜血反応が出るが医者からは異常なしと診断されている。ただ、疲れると腰部が重くなるとの事。

  ◇ 治療姿勢 椅子に横座りになってもらう。

  〈一日目〉
  ◇ 治療方法
 今回は治療症状を「五十肩と冷え性・便秘」に絞り下記のように実施しました。
  @ 五十肩については、まず、頭部全体に気を入れ、次に右前頭葉部より気を入れながら反対側より邪気を抜く。続いて風池⇒肩井⇒肩ぐうから両手先に気を流し、左肩貞を中心に左肩⇒左腕に何度も繰り返し気を入れる。ここまで約20分。様子を訊くと「手が熱くなった」とのこと。ホッとする。
  A 引き続き大椎から背骨両側⇒腰部に気を流す。腎愈辺りで集中的に気を入れる。最後は脚の外側から足先まで気を流した。

  ◇ 治療後の患者の様子
  @ 頭がスッキリした。手が熱くなり、脚足も足首までは温かくなったが、足先は冷たい。腰部にピリッとした感じがあった。
  A 左肩はほぼ垂直まで上がるようになり、両肩が軽くなったが肩凝りは完全にはとれていない。

  ◇ 治療についての反省・感想
  @ 治療に望む心構えとして、私は講義中でも「力が入りすぎる、動きが硬い」と注意を受けているので、「やさしくやわらかく」という気持ちに重点を置いて治療しようとしたが、そういう気持ちが続くのも最初の5分位で、気が付くと普段の悪いクセが出ていた。患者の反応がないと、どうしても「もっと気を出さなきゃ、治してやろう」と力が入ってしまう。自信がないからだと思う。始める前の自分の調子は良いほうで、手先のジンジン感もあり、気の出方も普通だった。この心構えが自分にとって重要な課題だと思う。
  A 治療の仕方がわからないので、学校で習ったことから自分なりに選んでやってみた。まだ、患者に気がどれくらい入ってどう流れているのかが感覚的につかめない(手足が暖かくなったと聞いて分かる程度)。従ってどこの部位を何回位やれば良いのか判らず、きわめて不安な心境です。

  〈二日目〉
  ◇ 患者の状態
・・・昨晩は良く眠れて、朝快便だったとの事。肩の方は一日経つとだんだん元に戻って、手を上げる角度が落ちてくるような状態。手足も冷える

  ◇ 今日は前日の方法に、後半に五行の相生関係のやり方を加えてみた。

  ◇ 治療姿勢 前半は横椅子座り、後半ソファーに仰向き。

  ◇ 治療
  @ 前日の反省を踏まえて、治療中の柔和な気持ちを保つこと、集中力を高めていくことに専心した。治療中、前日は自分の手がどんどん冷たくなっていくので、今日は準備練習を10分間くらいやってから始めた。手は冷たくならず終始比較的暖かい状態でできた。
  A 前日と同じ経穴を中心に頭部⇒首⇒両肩⇒左肩〜腕に気を巡らせ、邪気を抜き次に大椎から督脈に沿って腰部まで気を流す。
  B ソファに移動してもらい、五行相生をやる。最後に少し遠くから体全体に気をめぐらす。

  ◇ 治療後の患者の様子
  患者の感想は、体全体が、特に昨日と違って足先までが温かくなった。眠気を催した。おなかの辺りが動いてとても暖かくなった。

  ◇ 治療後の反省
  @ 治療に望むには、自分の体調も整えないと効果も少ないのではないかと思う。今日は自分でもよく気が出ていることが判り、それにより少し自信が出て、良い精神状態を保つことが出来たのではないか。いずれにしても体調がすぐれない時に治療をするのは患者にも失礼であり止めるべきであると思った。
  A 昨日は「遠近施術の活用」を忘れていた。今日はある程度調子が出てきたら「遠近」を意識してやることが出来たことも効果が上がった一因ではないかと思う。
  B 治療方法については相変わらず分からないまま手探り状態。この状態では、すぐに患者を治療できない、まだまだ学ぶことが多い。

  ◇ 治療後の問題点
  「姿勢が悪いのは気功で治せるのか?」 私は今回の患者の症状の主因が「姿勢の悪さ」からきていると自分なりに確信している。しかし、現状の自分の治療状況(レベル)では相当の治療日数がかかるのでは?と非常に不安です。続けていけば患者自身の体が徐々に治していくのでしょうけど。

  ◇ レポートの結び 今後、患者を一人前に治療できるようにするために
  @ 心構え・・・柔和な気持ちを持ちつつ、集中力を高め気を強くする
  A 常に体調を整える・・・日常生活を見直し節制に努める。
  B 常日頃より、人の気持ちを汲み取る習慣をつける・・・患者の気持ちを把握できるように。
  C 治療の結果をよく反省して、自分なりの技術の習得に結びつける。
  D 自分に何が欠けているのかを常日頃より謙虚に考え、弱点克服に努める。 以上の点について努力しなければならないと感じました。